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DOPO MEZZANOTTE  トリノ、24時からの恋人たち
2007-09-24 Mon 02:07

2年ほど前
実際に国立映画博物館に行ってきました
その頃のトリノは
オリンピック前で街中は随分工事中
英語よりもフランス語の通じるトコロ
街の建物はとにかく旧く歴史を感じるものばかり
老朽化が否めないところもあったし
何だか落書きも多かったり
映画にも出てくる川の遊覧船はちょうど夏場の営業だけで
行ったころには営業しておらず
長距離バスは時間通りに発車せず
乗車予定の乗客がバスの前でしびれを切らせていたり

↓続きは追伸をご覧ください
でもまた行きたいと感じさせてくれる旧さを持った
魅力的な街でした

国立映画博物館へも勿論足を運びました

少し空を見上げると目印になる街のシンボル
中に入ると塔の真ん中にエレベーターがあり
上がると街を一望 
階を上がるスロープには新旧様々な国の映画のポスター
小さな小部屋のブースは映画セットさながら
種類が多く テーマも様々 飽きない作り
マトリックスの映像の中に自分が映り込んだり
映画創世記の仕掛けなどを実際に体験できたり
趣向を凝らしたミュージアムとしてとても楽しい空間

圧巻はセンターフロア
旧い映画を正面のスクリーンで流していて
腰掛けるお洒落な椅子のすわり心地のいいこと!
ちょうどいい角度で背もたれが倒れていてリラックス
見上げる天井は美しく
吸い込まれるようにエレベーターがあがっていく
塔の内側にあたる壁もスクリーンになっていて
映画にも登場するキレイな映像が定期的に映し出される
そして映像と共に壮大な演奏が響き渡る

これらの様子が本作でも充分堪能できます

主人公はこの博物館につとめる
旧い映画好きで内気な青年マルティーノ
手回しのカメラを大事に使い
いつも旧い白黒映画のシーンを思い浮かべては
自分の気持ちを代弁させている
彼の部屋は博物館の屋根裏のようなところにあり
家具は全て映画のシーンに出てきた実用的?なものに
作り変えている

マルティーノが恋しているのは
ファーストフード店で働き
ビラ配りでお小遣いを稼ぐ魅力的な女性アマンダ
彼女はもどかしい毎日を打破したいと願っている
けれど毎日が同じことの繰り返し
彼氏はどこかどうしようもなく
自分の仕事も彼の状況もままならない
人生は映画のようにはいかない

そしてアマンダの彼氏で
危うい魅力を持つ車泥棒のアンジェロ(=天使と言う意味)
定職にはつかず手下を従えて高級車を盗む毎日

ある日仕事中のアマンダは
日々鬱積した上司への不満を我慢しきれず
たっぷりの油を上司にかけ
そのまま警察を逃れて逃走
逃げ込んだのはマルティーノが夜警をしている映画博物館

マルティーノは理由も聞かず
彼女を部屋へ泊めることに
風変わりで無口なマルティーノ
彼の事を理解できないアマンダに
自分の好きな映画を使って愛の告白を代弁

やがてアマンダはマルティーノとアンジェロ
二人の違う魅力に恋をし
二人共と付き合うことを決める
そうして3人は奇妙な三角関係に

マルティーノは映画という世界
(しかもイマドキのではなく旧いタイプのシネマファンとして
オタクの域に達している)に生きている
その彼がアマンダという
日々の暮らしに漠然とした不安と不満を抱く
まさに現代の若者を映し出したかのような存在に恋をする
そのことにより彼は社会と接点を持つことができ
逆に彼女は自分を見つけて社会と向き合うようになる
そしてアンジェロは泥棒から
腹をくくって最後は天使になったんじゃないかな

私にはそう思えた

マルティーノはフランス映画「アメリ」の男性版のよう
アメリは恋をして自分の世界から一歩踏み出し
新しい世界を旅する勇気と社会と繋がる実感を手にすることが
できた

私自身
「人と違っていること」を違う部分はそのままに
こんなふうに克服していく物語がとても好き
結局人の不幸の多くは
自分と他人を多かれ少なかれ比べることから始まる
とそういう言葉を聞いたことがある
人とは違う魅力 というものは大切にして
人とは違う魅力 を持つ誰かに恋をする
素敵なことだなぁと思う

トリノへ行ったことのない人もぜひ観て欲しい
トリノの風景 街と博物館の様子を等身大で描き
映画への愛をふんだんに織り交ぜ
ナレーションを使って客観的に三人の若者の恋を映し出した作品
なかなか 面白い作り 面白いストーリー になってます
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