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ESTHER KAHN エスター・カーン めざめの時
2008-02-01 Fri 22:23
アルノー・デプレシャン作品観賞4本のお気に入り順
「魂を救え!」「キングス・アンド・クイーン」
「そして僕は恋をする」その後に「エスター・カーン」
デプレシャン監督の作品は見ごたえありの長丁場
個性的なインパクトを残して心の残り具合が特別
恐らく退屈な人には途方もなく長い
見やすいという意味でのストーリー性がない

↓続きは追伸をご覧ください
「そして僕は・・・」は等身大の若者を描いていながらにして
難解 と感じる人もいるかもしれない
そう考えると
デプレシャン入門は「魂を救え!」がよいかもしれない
あくまで個人的な意見

「エスター・カーン」の筋は簡単
裕福ではない田舎町の寡黙で頑固な少女が
舞台女優になる機会を経て女優に 大人に
そして女性になっていく
家族との衝突
理解されない苦悩
演技への熱意と失意
愛することへの挑戦と情熱 そして嫉妬
それらの出来事が エスターという少女を女性に変えていく
その成長過程の機微を描いた時代物

目を引いたのはやはり
サマー・フェニックスの演技
幼少期の子役から彼女にスイッチしても違和感がなく
内向的であるがゆえに落ち着かない目線や口ぶり 唇の動き
内向的であるけれども秘めた芯の強さや
揺るがない意志を表す目力
それらの表現がとても巧く
存在感で物語を引っ張る大役をこなしていた

エスターが物語の中ごろ
演じることに行き詰るあたり
彼女は初めて「客観」という視点を手に入れる
内向的で内側を向いて生きてきた少女が初めて
他者の視点 他者の感覚 他者が見た自分に目を向ける

まるで今初めて手にし気づいた「客観」
それを表したシーンがとても好き

幼少期に少し人とは違う視点でものを見ていた
と 思い返したとき思い当たる
自分自身が大人になったと実感するなんてことは
沢山あったようで どれも違うような気がする
でも ふと あの人との出会い あの時の会話
あの日の出来事 あれを見た瞬間
そんなふうに自然にアレコレ浮かんでくることがある
あれがそうだったのかな と思い当たる

エスター・カーンの人生の
ほんの一瞬を切り取ったに過ぎない140分の中に
自分が過ごしてきた時間の中にもあったような
気づき や きっかけ が
思いのほか沢山散りばめられていたような気がする

エスターのように
ユダヤ人でもなく仕立て屋の娘でもなく
家族とうまくコミュニケーションがとれなかったわけでもない
けれど 個性的な彼女の成長を通して
普遍的なものを見せられているような気がしてならなかった

デプレシャンはそういう見せ方がうまい
特別じゃない 普遍的なことを とても特別な見せ方をしてくれる
それは監督自身が「魂を救え!」のコメントとして語ったように
いつも「リアリティを持ったフィクション」に満ち溢れている
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