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CONTE DE PRINTEMPS 春のソナタ
2008-05-05 Mon 01:18

ロメール監督「四季の物語」シリーズの第一作
第一作にして4番目に観賞

一般的な観やすさで言うならば
夏・秋・冬・春 の順番
私が好きなのは
冬・夏・秋・春 の順番

どのシーズンにも哲学的な問答や会話
哲学そのものについての話が散りばめられており
その頻度が少ないものほど一般的に観やすい印象

ただしそれがイコール面白さとは限らない
それぞれの季節には
それぞれの良さがある
それは実際の季節と同じ

↓続きは追伸をご覧ください
全編に流れるのは
シューマンそしてベートーヴェン
曲の題材は「春」

庭の草木や花瓶の花が
華やかな春の訪れを告げ
限られた登場人物の背景として色を添える

高校の哲学教師ジャンヌは
あるパーティーでナターシャという大学生と出会う
パーティーに退屈していた二人は意気投合
訳有りで家に帰らないジャンヌは
部屋の余っているナターシャの家に暫しの居候

ジャンヌは本来
自宅アパートと恋人宅を行ったりきたり
けれど自宅はいとこに貸していて入れず
恋人との住まいは彼が出張中で何故か帰る気になれない

ナターシャは父親と二人暮らし
ただし父は恋人の家に住まい
日々不在
父の頭を悩ますのは
娘ナターシャと恋人エーヴの仲がとてつもなく悪いこと
だからといって生活のスタイルは変えられないと
三者三様に意地を張り
会えば口論が始まらんばかり

登場人物は主にこの4人
ジャンヌ
ナターシャ
ナターシャの父
父の恋人

この4人の関係が春めいているわけもなく
春の浮かれた陽気も漂っては来ない
普通に考えれば深刻な親子関係で
そこにジャンヌという
いたって冷静で哲学的 理知的な女性が加わり
話が進むにつれ
それぞれの会話を通し
自然と各々の個性が見えてくる

ロメールの会話劇の妙
話せば話すほど
その人物自体を理解するに至る
ただ会話し日々が流れるだけ

表層的な印象ではなく
何を大切にし何を求め 何に突き動かされ
または何に無関心なのかという深い人物像を知ることができる

そうすると少々納得できなくても
悪びれている人物がいても
嫌いにはなれず
生き方として受け入れてしまう

4人が同じ食卓を囲み
哲学について語りだしたシーンは見もの
日本の高校生は少なくとも
科目として または授業として哲学を学ばない
そこでまずついていけない知識が披露される
素養として彼らには哲学がある

大人になってから 
人生において意識できるレベルで個々哲学は根付いているか
人それぞれではあるものの
日本においてはそれを意識する人 時 場所は
いたって稀であり希薄な気がする

とはいえ4人のそのシーンは
フランスであっても勿論
一般的ではないだろう

映画の中ほどで4人が食べながら話すそのシーンは
とても象徴的で
個々の人柄と関係性を驚くほど見事に表していて秀逸
ただし意味はとっても難しい・・・・・

その他のシリーズでも「哲学」は大事なところで登場し
全編を通して散りばめられているともいえる

まるでケーキのモンブランみたいに
見た目は 可愛らしくシンプルな色合いで受け入れやすいけれど
中には小さなマロンの粒が散りばめられていて
周りにはぐるりと層があり
上にはこれぞモンブランです!
といわんばかりの代名詞的1粒が君臨
食べて甘ったるいか
それとも大人の味か
ただしどこを切っても栗の味
つまり
作品自体どころ切っても哲学が溢れていて
それでいて機知に富み
なかなか複雑なつくりをして楽しませてくれる一品ということ

ロメールの四季シリーズ
4本観てあらためて
それぞれの良さを再発見
でも私はやっぱり思い入れの深い「冬物語」が一番のお気に入り



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