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EDEN 厨房で逢いましょう
2008-06-20 Fri 23:14

その料理は一口食べただけで人々を魅了する
そんな料理を生み出せるのに
田舎町の3席しかないお店を営み
黙々と ただ黙々と
作り続ける人生を歩むシェフがいて

夫がいて子供がいて
仕事があって家があるのに
何かが足りない 何かを取り戻したい
そう渇望している妻であり母がいる

↓続きは追伸をご覧ください
二人が出会ったとき
ただ作るだけの人生に
新たなる目的が加わる
彼女の名はエデン
理想郷そのもの
彼が彼女の為に作り続ける行為は献身ではなく
愛 憧れ そして支配

漫然とした人生の不足を憂いていた彼女は
今までに味わったことのない至福の味に出会い
その喜びに身を委ねる
その料理を口にするたび
確かに目覚める五感があった

押し殺してしまった感覚を呼び覚ますような
失くしてしまった感受性を蘇らせるような
そんな魔法のような料理があったとしたら?
そう思うと
彼女の身勝手が我儘でも欲望でもなく
それを欲する行動は
本能のような気がしてならない
まるで
失われたものを求めて懇願する純粋な衝動

罪作りなのは果たしてどちらなのか

そこはかとなく悲しい映画
悲劇の結末ではないのに
いろんな切なさが折り重り
ささやかな幸せが滲み出ているような
そんな雰囲気

チラシやDVD
パッケージのデザインや邦題は
ずいぶんキャッチーな仕上がり
料理の豪華さや凄さを強調アピール
けれど映像のトーンは低く
パトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」のように
ある種の暗さと重厚感が漂っている
それなのに 
その料理が絶品であろうと想像するに容易い
登場する料理の数々も見る価値ある
ただし
その調理の過程は繊細ではなく大胆にして残酷
あぁ私たちは日々 
生を奪って生きているんだなぁと感じるほどに
食材となってさばかれる様子が映し出されている

そして彼が営むお店は
やっぱりどれも素晴らしいと思う

ただ黙々と作る 
人を喜ばせたい 幸せにしたい 
それを雑念とするならば
彼は作るために作るところから始まっている
作りたいから作っているともいえる
そしてそこに
ただ食べたい 一口でいいまた食べたい
何の計算もなしにただそう強く思う人がいる
その関係に雑念が入った時
歯車は少し 狂ってしまう

本能的で根源的な人間の欲を感じ
物悲しくもエロティックな作品でした
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