違う女優さん達が演じていたならば
きっとまるで違う「かもめ食堂」になっていたと思う
映画の出来云々よりも
店員さんも店を作る重要な要素であることに
気づかせてくれた作品
最近はファンタジーの映画であっても
子供だましはありえない
架空の国 架空の世界であってもまるで時代考証済みのよう
登場人物の生い立ちや性格も複雑で
成長するには大人顔負けの試練が目白押し
時々 関係の多様さについていけず
ストーリーを見失いそうになりながら
長丁場の大作に挑む気概が必要
私にとってはフランス映画よりずっと難解
子供の心を失ったからそうなのではなく
大人にはいろいろとわかるから窮屈なのでもなく
盛りだくさんすぎて想像する隙がないような気がして
そこは架空 イメージが無限に広がる世界なのに
遊びが許されない決まりごとが多くて。。。
そう思うと
かもめ食堂は私にとって
良質のファンタジーだった
*続きは追伸をご覧ください↓
個性的な登場人物に
私が思う印象を色付けし想像を膨らませる
彼女達がどんなふうに生きてきたのか
どんなものが好きで
どんな思いでそこに集まったのか
全く説明がなく憶測し放題かというとそうではなく
それぞれが心に抱く ちくっと痛むようなことも
時々 顔を覗かせる
それを包む 小林聡美がかもし出す温かさと広さ
皆 彼女の手の中でおにぎりみたいに
ぎゅっぎゅっ、とちょうどよい具合に握られて
ほどよ〜く形づけられていくよう
普通であれば
フィンランドで小林聡美が食堂をやっていて
(カフェではなく!)
そこへ もたいまさこ と
片桐はいりがジョインする
そんなことは想像で補えないほどの違和感あり
それでもすんなり
受けいれられて
こういう距離感っていいな、と思うに至る
人との距離
外国との距離
好きなこととの距離
北欧の家具が日本家屋に意外とマッチしやすいように
そこはかとなく全編に漂うフィンランドの香りは
澄んでいて清清しく
心に届いてフィットする感じでした